つぼみの会 秋の家族講習会のご案内

1型糖尿病の患者と家族の会、つぼみの会では、毎年2回、家族講習会(勉強会)を開いています。講演会、体験談、パネルディスカッションなど盛りだくさんの内容です。今年は11月6日に秋の家族講習会を開催いたします。

会場は、スクール形式の使用でも通常の定員が400人近い、とても広いホールです。ソーシャルディスタンスを考慮しても200人くらいは入れますので、事前申し込みは行いません。自由にご参加いただけます。なお、オンライン中継の予定はありません。ぜひ会場にお越しください。

日時:2022年11月6日(日)13:00~17:00

会場:あいおいニッセイ同和損保新宿ビル地下大ホール(地図参照)

会費:無料(会員のみ。当日入会の方は無料) 1,000円(非会員1家族当たり)

12:30     開場

13:00~13:05 開会挨拶

13:05~13:45 体験談:片山景さん 片山由季さん

テーマ「2回の海外短期留学を振り返って」

13:50~14:30 講演:前田利恵子先生(

演題「人生の主人公〜治療は傍らに〜」

14:45~15:45 講演:浦上達彦先生

演題「小児から成人医療へのトランジション」

15:40~16:50 パネルディスカッション~皆さんからの質問にお答えします

司会:布川香織先生 パネラー:前田利恵子先生、片山由季さん、片山景さん、つぼみの会顧問医

16:50~17:00 アンケート記入、閉会挨拶

講師と講演テーマ

浦上達彦先生

日本大学医学部小児科学系小児科学分野臨床教授、浦上小児内分泌・糖尿病クリニック院長

「小児から成人医療へのトランジション」

講演内容:1型糖尿病におけるトランジションは、単に小児科から内科への転科ではなく、小児医療から成人医療への目的ある計画された移行である。その大きな意義は、慢性合併症の発症・進行や社会環境の変化からくる諸問題の対応と成人期へ心理・社会的な自立にある。成人医療に進むに当たっての必要項目に関して、小児内分泌学会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会の合同委員会が作成したチェックリストを基に解説する。また本邦におけるトランジションの問題点についても解説したい。

前田利恵子先生

家族/医療専門臨床心理カウンセラー、㈱MOF 代表取締役社長)

「人生の主人公〜治療は傍らに〜」

お話の内容:「1型糖尿病の治療をしながら人生をおくる」そう書くととても大きく聞こえて、大変なことに聞こえます。実際は私達だけではなく、誰しも人生には山あり谷ありなのですが。

私達がしあわせに生きるために、どうしたらいいのか。私達がどうしても囚われてしまいがちな病気との付き合い方を、臨床心理の現場で見てきた沢山の仲間の話から、改めてみんなで考えたいと思います。

片山景さん(会員、大学生) 片山由季さん(景さんの母)

「2回の海外短期留学を振り返って」 

お話したいこと:1型糖尿病の子どもが海外留学するのは、本人にとっても親御さんにとっても、とても心理的なハードルが高いことだと思います。でも、不可能ではありません。必要なのは、子どもの意志と親のサポートだと感じています。

今回は、8日間のフィリピン語学短期留学(高2・高校のプログラム)と、3週間のマルタ短期留学(高3・トビタテ!留学JAPAN 第5期生として参加)についてお話しします。私たちが短期留学をした3~4年前は、1型糖尿病患児の留学体験談を見聞きできる機会もなく、全てが手探りの状態でした。私たちの体験をお伝えすることで、病気を理由に留学を迷っているみなさんの参考になれば、とても嬉しいです。